鹿児島県:借金が膨らんでいく~地方債自由化の影響
■地方債をめぐる制度の流れ
鹿児島県などの地方公共団体の借金、それが「地方債」です。
「国債」の地方版という位置付けですね。
この「地方債」、実はこの2006年10月から大きな制度変更が行われました。
それは、「統一交渉制度の廃止」です。
※参考→2006年10月14日付毎日新聞
従来は東京都・神奈川県などごく一部の地方公共団体を除き、
地方債の利率(利息)は、その時に発行する全ての地方公共団体が横並びになっていました。
(総務省がまとめて引受金融機関と交渉していたことから、「統一交渉制度」と呼ばれていました)
ところで、借金の利率は借りる側の信用(財産、稼ぎ)で決まるものです。
例えば同じ金額・同じ期間で借りる場合でも、下鶴(大学院生・収入なし)と私の同期(コンサルタント・年収500万円)では利率が異なるのが通常です。(むしろ下鶴には貸してくれないかもしれません)
しかしながら、統一交渉方式の下では信用力のない地方公共団体が、信用力のある地方公共団体のおかげで、安く借金ができます。
その結果、「実力以上」に借金をしてしまうことにもつながってしまいます。
そこで、2006年10月から「統一交渉方式」が廃止され、各地方公共団体は、
自分の実力に見合った金利で、実力に見合った金額を借りるということになったのです。
■鹿児島県をめぐる現実~高い利子・・・
それでは実際に都道府県間でどのように差がついたのか、ちょうど10月に鹿児島県も県債を発行しているので見てみましょう。
※参考→財団法人 地方債協会-全国市場公募型地方債(10年債・10月の欄をご覧ください)
1)隣の県と比べてみる
・鹿児島県:1.900% (10/6,200億円発行)
・熊 本県:1.877% (10/4,200億円発行)
2)同一発行日で比べてみる
・鹿児島県:1.900% (10/6,200億円発行)
・岐 阜県:1.889% (10/6,300億円発行)
・大 分県:1.889% (10/6,100億円発行)
・千 葉市:1.889% (10/6,100億円発行)
・福 岡市:1.895% (10/6,200億円発行)
【結果】鹿児島県、見事に一人負けです。「統一交渉方式」廃止の負の影響をもろに受けた形となりました。
ちなみに、今回発行した200億円の利払い額を熊本県と比較してみると、4,600万円多く金利を払うことになります。
今後は、より一層「借金をしない」「借金を返す」ことが求められると思います。
そもそも、借金を返すのは我々の世代ですし、次の世代につけを回さないのが「責任世代」としての矜持だと思うのです。
■11/11(土)講演会・勉強会やります!
来る11/11(土) 18時~19時の日程で、「鹿児島と若者の未来を考える」講演会・勉強会を開催いたします。
場所は、荒田~中央駅の間にある「鹿児島市生涯学習プラザ(サンエール鹿児島)」です。
上記の地方債のことなど鹿児島県財政の現状やとりまく国の制度、そして厳しい時代を切り拓くために
私、下鶴が考えている施策を説明させていただいた後、質疑応答などを通じこれからの鹿児島のあるべき姿について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
土曜の夕方、「鹿児島県の現状は?」「どういう取り組みをすればいいの?」といった普段なかなか情報が出てこないトピックについて、わかりやすく説明いたします。(できる限り、がんばります。)
ぜひお誘いあわせの上、ご参加いただけますようお願い申し上げます。
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