鹿児島県:そのマイルは誰のもの?
■マイルは結構バカにならない。
最近鹿児島⇔東京間を行き来することが多く、人生で初めてマイルが貯まるようになりました。
鹿児島東京間一往復で約1200マイル、12回ほど往復すると往復の無料航空券がもらえる計算です。
この特典無料航空券、鹿児島東京間を正規運賃で利用する場合を想定すると、7万円ほどの価値となります。
従って、鹿児島東京間一往復で貯まるマイルは、6千円の価値があることになります。
■出張のときのマイルはどうなる?
ところでお勤めの方の場合、仕事で飛行機に乗る機会も多いことかと思います。
この場合、マイルは誰のものになるのでしょうか?
民間企業の場合はその企業が「個人の取得を認める・認めない」ということを自由に決定しても差し支えないでしょうが、
公務員の場合、出張した個人にマイルが付与されるのは認められないと思います。
なぜなら、特典マイルは航空券の価格に含まれているものであり、航空券の費用を負担している地方公共団体のものであるからです。
※参考記事→2006年7月28日付 読売新聞
さて上記記事によると、国レベルでは一部「マイルの取得を禁止」しているところがあるようです。
この対応は、「費用負担していない個人に、公費で特典が付与されるのはおかしい」という考えに基づくものでしょう。
ところで、公務員が出張する際の航空券の費用は言うまでもなく税金から出ているわけであり、
最大限効率的な利用をすべきであるといえます。
従って、せっかくもらえる(言い換えれば、その分既に価格に転嫁されている)マイルを捨てるのは税金の無駄遣いです。
■地方公共団体のマイル活用を阻むもの - その対応
現在ANA,JALともにマイルを貯めるのは個人単位になっており、複数人での合算はできない状況です。
まぁ、航空会社とすればマイルが貯まりやすくなってしまって困るわけで、営利企業としては普通の判断ですね。
この状況への対応策として、以下の2つがあると思います。
a) 公務員個人に、公用出張用のマーレージカードを作らせる
・・・一番手っ取り早い方法。但し不正をしていないかチェックするのが手間。
b) 航空会社に法人契約マーレージカードを作ってもらう
・・・例えば、貯まる割合を通常の25%引きにするなど相手にも利点を与えることで妥結できないか?
■鹿児島県で実行する方法
鹿児島県職員等の旅費に関する条例(昭和二十六年条例第二十六号)に一条加えるか、
当該条例の施行規則(上記条例第三十三条)に加えれば、a)はすぐにでも可能でしょう。
<その他の検討課題>
■ちゃんと安い運賃を使っているか?
特に最近は航空運賃が細分化され、普通運賃は非常に高いかわりに一定期日以前に予約すると割安になるようになっています。
例えば、鹿児島・東京間(片道)の場合、
普通運賃 : 34,800円
往復割引 : 31,200円
前日購入 : 28,300円
一週間前購入 : 23,800円
四週間前購入 : 13,400円 ※2006年11月1日、全日空の場合
最大2.5倍の開きがあるわけです。
他にも、往復航空券 + ホテルのパックで、1泊2日30,000円程度からあります。
鹿児島県の旅費条例にも、
(旅費の計算)
第7条 旅費は,最も経済的な通常の経路及び方法により旅行した場合の旅費により計算する。但し,公務上の必要又は天災その他やむを得ない事情により最も経済的な通常の経路又は方法によつて旅行し難い場合には,その現によつた経路及び方法によつて計算する。
とありますが、実際にしっかり「経済的な」使い方をしているか気になるところです。
■新規航空会社との交渉は?
スカイマークエアラインズが、当初は「発着枠を北九州空港に振り分けるため」と説明しておきながら
北九州空港に就航せず、鹿児島からも撤退するという不義理をしたことは県民の皆さんの記憶にも新しいことかと思います。
ところで、お隣の熊本・宮崎には安価なスカイネットアジア航空が就航しており、普通運賃は大手航空会社の25%引きとなっています。
この価格差は、公務員の出張費削減に留まらず、観光客誘致の際にも大きな影響があると考えられます。
鹿児島県として、「急な出張時は優先利用する」といった約束事を使いつつ、鹿児島就航を呼びかけることはできないものでしょうか?
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